
画像・アイキャッチ画像引用:https://x.com/DefenceU/status/2017934676669681692
2026.2.5にロシア軍が無断使用していたスターリンクがやっと遮断されました。これにより、部隊間通信やドローンの操縦が不可能になり、ロシア軍の動きが制限されるようになりました。
そもそも、スターリンクによる情報通信はウクライナ軍が今回の紛争で、その有効性を実証してきました。
それまでのロシア軍は、いわゆる軍用短波通信(HF)が中心でした。
HFは衛星が要らず、長距離通信が可能で、電子戦の耐性も比較的強いという利点がありますが、帯域が狭いため一度に送れるデータ量が少なく、通信速度も遅いので、刻一刻と変わる現代戦への対応やドローン映像などの大きなデータ通信には不向きです。
スペースXはロシア国内でのスターリンク端末の販売を認めてないため、ロシア軍は闇市場や第三国経由で端末を入手し、ドローン操縦や前線の通信に無断で利用していました。
スペースXは2026年2月、ウクライナ領内で使用できるスターリンク端末を「ウクライナ政府が承認した端末だけ」に限定する新制度(ホワイトリスト方式)を導入しました。
また、ウクライナのフェドロフ国防相とイーロン・マスク氏の協議により、ロシア軍の端末を排除するサイバーおとり作戦を実施し、ロシア軍が使っていた 2,420台の端末の位置情報を取得し、すべてブロックしました。
このような経緯で、有効な情報通信手段を失ったロシア軍は、このFobesの記事にあるように気球型5G中継局のテストを始めたということです。
forbesjapan.comしかし、レーダーに捕捉され撃墜されやすい、ネットワーク回線が脆弱なため5Gとはいえ実質は4G並みの通信速度、電子戦への耐性の低さ、広範囲での対応が不可能等の弱点があります。
なので、あくまで新しい通信手段が確立できるまでの暫定的なシロモノとして、しばらくはこの“気球”を使っていくのでしょう。
じゃ、今後のロシア軍の通信手段はどうなるか、AIに質問してみました。
すると、衝撃的な結論から先に言うと
『ロシア軍は「高速・ネットワーク戦」から脱落しつつあり、“遅い戦争”に戻らざるを得ない』という答えでした。
ではその詳細は、以下のとおりです。
スターリンクが使えない現在のロシア軍は、有効な通信手段をもたないため、複数の通信手段(中国衛星通信(短期)、5G気球・ドローン中継局(局所的)、地上マイクロ波リンク(固定戦線)、軍用短波通信(バックアップ)、自国版スターリンク(長期目標)を組み合わせる「多層型ネットワーク」を構築するしかなく、「通信の分散化」(一つの通信網に依存しない」)という方向に向かうが、通信能力の質は以前より低下し、さらに通信手段を分散すればするほど、情報統合の負荷が増え、現代戦のスピードに追いつけなくなる。
これが、ロシア軍がいま直面している最大の弱点になっている。
現代戦は多くの情報(ドローン映像、砲兵レーダー、電子戦センサー、前線部隊の報告、衛星画像)などをリアルタイムで統合しての戦闘です。
通信が分散すると…データ形式がバラバラ、帯域が違う、遅延速度が違う、途切れやすい回線が混ざる…結果として 統合作業に時間がかかり、判断が遅れ、後手に回る。
じゃ、ロシア軍はどうするのか?
ここがポイントで、『ロシア軍は“統合が遅れる”ことを理解した上で、“完全な統合”を諦める方向に向かう』可能性が高いということです。
つまり、「全軍で統一されたリアルタイム情報共有」は諦めて「局所的な小規模ネットワークを多数作る」方向にシフトするという、いわば第二次世界大戦の「分隊無線」的な発想に近いものになる。
結果、ロシア軍は“遅い戦争”に戻らざるを得ず、戦い方そのものを“低速化”するしかないのが現実のようです。
“低速化”は、情報統合の遅延、指揮統制の遅延、ドローン戦も不利になり、砲撃の精度も落ちるという事態に陥り、これはスピード重視の現代戦で致命的なものになります。
よって、ロシア軍は「高速・ネットワーク戦」から脱落しつつあるというのがAIの冷静な評価です。
さて、このAIの判断は、実際にはどうなるんでしょう?