しゅうさんのミリタリー雑談ブログ

主にミリタリー系のネタ(製作したスケールモデル、時事ネタ、雑ネタ等)を中心にしたブログです。

無人兵器(6)ロシア軍長距離ドローン戦略

画像引用:https://x.com/DefenceU/status/1915142886129275282

さて、米・ロ・宇の政治ゲームはまったく先行きがわからず、一喜一憂しても無駄なことばかりなので、暫くは外交駆け引きを傍観することにします。

 

そんな中、ロシア軍は相変わらず民間人を狙ったドローンやミサイルによる攻撃を続けてます。

特にここ数カ月、ウクライナの防空網を突破するロシア軍のドローンが増えているという記事を目にして、あれこれ調べている最中に、いつも参考にしているISWさんの日次レポート(2025.4.22)にこの件が載ってましたので、ご紹介します。

元ネタ:https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-april-22-2025

いつものように、レポートのGoogle翻訳記事を載せます。

 

「ロシア軍は、ウクライナ機動防衛部隊の有効性を相殺するため、長距離ドローン攻撃戦術の革新を続けている。ロシアの軍事ブロガーは4月22日、ロシア軍が4月21日にオデッサ市に対してゲラン3ジェット神風ドローン(イランのシャヘド238のロシア版)による攻撃を実施したと主張した。同ドローンの最高速度は時速500~600キロメートルと伝えられている。ある軍事ブロガーは、ゲラン3ドローンは新型の小型ターボジェットエンジンか、以前のエンジンの若干改良版を搭載している可能性があると主張した。他の軍事ブロガーは、ゲラン3ドローンはオデッサ市攻撃中に以前のドローンモデルよりも高高度を飛行したため、ウクライナ機動防衛部隊の攻撃を回避できたと主張した。軍事ブロガーは、ロシア軍がオデッサ市の単一標的に向け、複数のゲラン・ドローンを異なる方向から誘導し、他のドローンが標的調整のための追加偵察を行っている間、ドローンは標的付近の指定されたエリアで待機していたと主張した。伝えられるところによると、ドローンは標的に対して集中攻撃を仕掛け、同時に異なる方向から攻撃を仕掛けた。ウクライナの情報源とドイツのBILD紙は2025年3月下旬と4月上旬にも同様に、ロシア軍がウクライナの防空網を圧倒するため、複数のドローンによる同期攻撃を行う前に、ウクライナの大都市やその他の標的から数キロ離れた高高度に長距離ドローンを徘徊させていると報じている。ロシア軍が4月21日のオデッサ市攻撃で使用したゲラン3が新しい改良型なのか、ロシア軍がドローンの使用戦術を変更しただけなのか、あるいはその両方なのかは不明である。ウクライナ偽情報対策センターのアンドリー・コヴァレンコ中尉は4月22日、ロシアが最近ゲラン型ドローンの生産を増強し、ドローン攻撃の際に群集戦術を用い始めたと述べた。 ISWは以前、ロシアが早くも2023年夏にはイランの部品を輸入し、イランの製造ライセンスを使用して、独自のシャヘド131とシャヘド136の類似品(ロシアはそれぞれゲラン1とゲラン2と呼んでいる)の製造と使用を開始し、2024年初頭にはゲラン3ドローンの生産を開始したと報じていた。ISWは最近、ロシア軍がシャヘド・ドローンに濃縮クロロベンジリデンマロノニトリル(CS)ガス(ロシアも署名している化学兵器禁止条約(CWC)で禁止されている暴動鎮圧剤(RCA)の一種)を装備し始めており、ウクライナ軍がドローンを撃墜した後でもウクライナ軍や民間人に損害を与える可能性があるという報告も収集した。ウクライナ軍は、移動式防空部隊を使用してロシアの長距離ドローンを撃墜することに非常に効果的であることが証明されており、ロシアはこれらの効果的なウクライナの防空部隊を克服するためのさまざまな方法を模索していると思われる。ロシア軍は、ロシアの攻撃パッケージで使用されるシャヘドとゲランのドローンの数を増やし、群集攻撃を実施し続け、ドローンをさらに改造してウクライナの防空網を突破し、最大の損害を与えることによって、ウクライナの防空システムを圧倒しようとすると思われる

 

驚いたのがロシア自ら署名しているCWCの禁止兵器をドローンに搭載して、撃墜されても人体に被害を及ぼす可能性がある使い方をしているということ。

今回のウクライナ紛争でのロシア軍の蛮行について、民間人に対する攻撃・虐待・虐殺、捕虜の処刑、化学兵器の使用、サーモバリック爆弾(ジュネーブ条約禁止兵器)の使用等々の国際法違反(戦争犯罪)は数知れず…。

そもそもロシアは2020年に憲法改正して、難しい能書きは省略すると簡単にいえば国際法よりも国内法が優先されているので、国際法なんぞ知ったことか的な関係ないお国なんですけど…。(アジアにも似たようなお国がありますよね)

こんな鬼畜野蛮国家が以前はG8のメンバーだったとは…。

さて、このドローンによる飽和攻撃(群集攻撃)は、格安非武装ドローン(ダミー機)を大量に混ぜて飛ばすので、ウクライナ軍としては非常に頭が痛いと思います。

今後、ドローンの基盤を破壊するパルス兵器が開発されれば、有効な防御手段になるのでしょうけど、今のところ、防衛手段としてはEW、迎撃ドローン、地上部隊の射撃くらいでしょうか。

ご参考までにいつも参考にしているUNITE24からドローン動画を2編ご紹介します。

変な翻訳字幕になりますが、なんとなく意味はわかると思います。

ひとつめは迎撃ドローンの特集

youtu.be

ふたつめは以前紹介したAI搭載自律型ドローンの続編

youtu.be

miyasyu-military.hatenablog.jp