しゅうさんのミリタリー雑談ブログ

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無人兵器(4)シルスキー総司令官コメント

画像引用:https://x.com/DefenceU/status/1896147722861768787

過去、いろんな無人兵器(各種ドローン)の開発をSNS等で見てきました。

最近は、今までに紹介した光ファイバー誘導型AI搭載自律飛行型に加えて、アンブッシュ(待ち伏せ)型が登場してます。

元々ロシア軍が開発したようですが、ウクライナ軍はこれをアップデートした改良型を開発したようです。

従来型FPVは飛行時間も短く、ジャミング装置の性能向上により、自軍から発進して敵側まで飛行していく途中で多数が落とされていたのですが、このアンブッシュ型は、事前に道路付近で待機し、敵の接近を探知すると自動で発進して攻撃するものです。

この戦術は主にロシア軍の後方補給ルートへの攻撃や上級指揮官等の重要人物を狙う手段としても使われているようです。

 

あの2/28の事件のあと、ウクライナ軍シルスキー総司令官は以下のコメントを出してます。

その中で、ドローン戦についても言及しています。

 

何よりもまず、軍人としての私たちの使命は、敵を破壊し、その前進を阻止し、陣地を守り、敵の領土の奥深くまで攻めることです。まさに私たちがやっていることです。交渉は主に政治家の領域です。私たちの義務は国を守ることです。 潜在的な交渉に関する議論は、誰にとってもそうであるように、当然軍隊にも影響を及ぼします。しかし、私たちの任務は集中力を保ち、弱さに屈しないことです。資源、人員、軍事装備において敵の数的優位にもかかわらず、私たちは成功を収めています。 私たちの目的は明確です。ロシアの前進を撃退し、敵軍を排除し、反撃に有利な条件を作り出すことです。特に、ロシア軍が4.5対1で私たちより数的優位にあるポクロフスク方面など、敵が数的優位にある分野では、積極的な防御を行っています。特に、ロシアは2024年に過去2年間(2022~2023年)を合わせたよりも多くの損害を出しました。

彼らは現在、ワグナーグループが初めて使用した戦術である小規模な突撃グループを採用しています。これは当初私たちにとって珍しいことでしたが、2022 年には、彼らは大隊全体または大隊の階層で前進しました。

これは、特にさまざまな種類のドローンが広く配備されている状況において、現代の戦争の特徴的な特徴です。私たちは今、小規模な攻撃グループの使用が重要な特徴である新世代の戦争の時代にいます。

では、私たちは何をすべきでしょうか。まず第一に、敵のドローンに効果的に対抗しなければなりません。現在、ドローン、特に光ファイバー制御のドローンが最大の脅威となっています。私たちは必要な対策を実施し、対抗戦略を策定しています。

私たちは、いわゆる「ネットシューター」や、敵のドローンを物理的に破壊する12mm口径の武装ドローンなど、さまざまなタイプの武器を搭載した迎撃ドローンを開発しています。

これらのドローンは人工知能を使用して、ターゲットを自動的にロックオンしたり、直接衝突または爆発によってターゲットを破壊したりします。つまり、この問題に対する解決策はすでに存在します。…」

私が読んでるISWのレポートは戦略的な内容ですが、このシルスキーさんのコメントは、作戦~戦術的な内容でより現場に近いものなので興味深いです。

シルスキーさんは前任のザルジニー総司令官が解任された後の後任ですが、当初はNATO軍スタイルのザルジニーさんに対し、旧ソ連軍スタイルのシルスキーさんはずいぶん酷評されましたが、数的劣勢を様々なドローンでカバーしながら、縦深防御を駆使して大消耗戦に引きずり込んだ知将です。

上記文面から、あの事件の後、ウクライナ軍に広がった動揺を見事に鎮静化させたように読み取れます。(たぶん同じ意味の訓示を通達したのでしょう)

ザルジニーさんは現在、駐英大使を務めておられますが、ウクライナではゼレンスキー大統領よりも国民支持率が高く、次期大統領として最有力視されています。

画像左がシルスキー総司令官、右がザルジニー現駐英大使(前総司令官)

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Valeriy_Zaluzhny,_2019,_01.jpg

Valeriy Zaluzhny, 2019, 01

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